訪問介護員とは- 仕事内容や資格・雇用形態まで徹底解説

訪問介護員になるには

訪問介護員とは。

訪問介護員とは、高齢者を中心とした在宅介護の需要の高まりに対応して、厚生労働省が平成7年に開始した24時間対応のホームヘルプ・サービスにおいて、ケアを受ける人一人ひとりの状態やニーズに合わせて、必要なサービスを必要量、タイムリーに受けられるように各機関の連絡・調整を行う専門職のことです。

訪問介護員の仕事内容と役割

訪問介護員の仕事内容と役割

訪問介護員は、高齢者や障害者、その他の在宅で介護を必要とする人々の自宅を訪問し、食事や入浴、排泄などの日常生活でのケアを行う仕事です。
具体的には、以下の様な仕事内容があります。

* 食事の介助
* 入浴介助
* 排泄介助
* 清潔ケア
* 着脱介助
* リハビリテーション
* 各症状による特化介助
* 健康観察
* 各種相談対応
* 介護記録の作成

訪問介護員は、利用者の生活を助け、自立をサポートすることが役割です。また、利用者やその家族の健康を保持・増進するため、健康観察や健康管理に関する相談にも応じます。
近年では、高齢化の進展に伴い、訪問介護員の需要が高まっています。また、認知症や脳卒中などの疾患を抱える利用者が増加していることから、専門的なケアを提供できる訪問介護員の育成が求められています。

訪問介護員になるために必要な資格と経験

-訪問介護員になるために必要な資格と経験-

訪問介護員になるためには、介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級）の資格が必要です。この研修は、介護の基本知識や技術を学ぶことができ、訪問介護員として働くための基礎を築くことができます。研修は、各地の介護福祉士養成施設や専門学校などで開催されており、受講期間は約1ヶ月です。

また、訪問介護員として働くためには、実務経験が必要になります。実務経験は、介護施設や病院、在宅介護事業所などで積むことができます。実務経験を積むことで、介護の現場での知識と技術を身に付けることができます。

なお、訪問介護員として働くためには、必ずしも介護職員初任者研修の資格や実務経験が必要というわけではありません。しかし、資格や経験がある方が、就職活動や昇進昇給に有利になることは間違いありません。

資格や経験は、訪問介護員として働くための重要な要素です。資格や経験を積むことで、介護の現場で活躍できるスキルを身につけることができます。

-資格-

* 介護職員初任者研修
* 介護福祉士
* 看護師
* 理学療法士
* 作業療法士
* 言語聴覚士

-経験-

* 介護施設での勤務経験
* 病院での勤務経験
* 在宅介護事業所での勤務経験
* ボランティア活動での介護経験

訪問介護員の雇用形態と給与

-訪問介護員の雇用形態と給与-

訪問介護員の雇用形態は、大きく分けて3つあります。

* -正規職員-事業所に所属し、常勤として働く形態です。社会保険や有給休暇などの福利厚生が充実しているのが一般的です。
* -パートタイマー-事業所に所属し、週に数日または数時間働く形態です。正社員よりも福利厚生は薄くなりますが、自分のペースで働くことができます。
* -訪問介護士派遣-派遣会社と契約を結び、派遣先で働く形態です。派遣先との雇用関係はありませんが、派遣会社から社会保険や有給休暇などの福利厚生が提供される場合があります。

訪問介護員の給与は、雇用形態や経験年数、勤務地などによって異なります。一般的に、正規職員の給与はパートタイマーや訪問介護士派遣よりも高くなります。また、経験年数が長いほど、給与も高くなる傾向があります。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、2022年時点での訪問介護員の平均年収は450万円程度です。しかし、実際に支払われる給与は、300万円台から500万円台までと幅広いのが現状です。

訪問介護員の仕事は、やりがいのある仕事ですが、同時に肉体的にも精神的にも負担が大きい仕事でもあります。そのため、しっかりと休みを取り、体調を整えることが大切です。また、訪問介護員の仕事には、資格が必要なので、資格取得を目指すことも大切です。