公害防止管理者になるには
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仕事の種類公害防止管理者って、どんな仕事なんですか?
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公害防止管理者は、工場における公害防止体制を整備するために選任される専門職のことです。工場から排出される有害物質の量を減らすための対策を考えたり、工場の設備を管理したりする仕事です。
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公害防止管理者の資格を取得するためには、国家試験に合格する必要があるんですね。
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その通りです。国家試験に合格すると、公害防止管理者として工場で働くことができます。企業によっては公害防止管理者を資格として求人しているところもあります。
公害防止管理者とは。
-公害防止管理者-
公害防止管理者は、特定工場における公害防止組織を整備し、公害の発生を防止するために選任された人です。昭和47年9月から、「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」に基づき、特定工場において公害防止に関する業務を統括する公害防止統括者、公害防止に関して必要な専門知識及び技能を有する公害防止管理者の選任が義務付けられました。これにより、約2万の特定工場において公害防止組織の整備が図られています。
都道府県の調査によると、平成5年3月末において、公害防止統括者(代理人を含む。)は約2万4千人、公害防止管理者等(代理人を含む。)は約4万人です。また、公害防止管理者等の資格を取得するために国家試験及び資格認定講習が行われ、現在までの有資格者の総数は、43万691人了。
公害防止管理者へのキャリアパスは、
公害防止管理者資格取得までの流れは大きく2つあります。1つは試験を受ける方法です。この試験は科目合格制度が導入されているので、合格した科目があれば、次回以降その科目を受けなくて済みます。免除の有効期限は合格した年の初めから3年間です。もう1つの方法は講習を受ける方法です。この講習は、指定された公益法人や教育機関が実施しており、受講料は講習機関が決定します。講習は、公害の種類や防止対策、法律や制度などについての講座で構成されています。
仕事の概要
仕事の概要
公害防止管理者は、工場や事業場における大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、悪臭などの公害を防止し、公衆衛生の向上を図るために必要な業務を行う専門家です。
公害防止管理者の主な仕事は、以下の通りです。
・公害防止に関する法律や条例を遵守するための計画を策定し、実施する
・公害防止のための設備や装置の設計、設置、維持管理を行う
・公害防止に関する調査や研究を行い、その結果を公表する
・公害防止に関する指導や相談を行う
・公害に関する苦情や問い合わせに対応する
公害防止管理者は、公害防止に関する専門的な知識と技術が必要なため、環境工学や環境科学などの分野で教育を受けた人が多く就いています。また、公害防止管理者の資格を取得するためには、国家試験に合格する必要があります。
公害防止管理者は、公衆衛生の向上に貢献する重要な役割を果たしています。公害防止管理者の活躍により、大気汚染や水質汚濁などの公害は軽減され、人々の健康や生活環境が守られています。
職務内容
-職務内容-
公害防止管理者の主な職務内容は、工場や事業所における公害の発生を防止し、環境を保全することです。具体的には、以下の業務を行います。
* 公害防止に関する法令や規制の調査・収集
* 公害防止計画の作成・実施
* 公害防止設備の点検・整備
* 公害防止に関する従業員への教育・指導
* 公害に関する苦情や問い合わせへの対応
* 公害防止に関する報告書の作成・提出
公害防止管理者は、工場や事業所の公害対策の責任者であり、公害の発生を防止し、環境を保全することが求められます。そのため、公害防止に関する法令や規制に精通している必要があります。また、公害防止計画を作成し、その実施状況を管理することも重要な役割です。さらに、公害防止設備の点検・整備や、公害に関する従業員への教育・指導も重要な業務です。
公害防止管理者は、工場や事業所の公害対策の責任者として、重要な役割を担っています。そのため、公害防止に関する法令や規制に精通しており、公害防止計画を作成・実施し、公害防止設備を点検・整備できる必要があります。また、公害に関する従業員への教育・指導や、公害に関する苦情や問い合わせへの対応も重要な業務です。
資格取得方法
-資格取得方法-
「公害防止管理者」の資格を取得するには、以下の方法があります。
-1. 国家試験を受ける-
国家試験は、毎年1回実施されています。受験資格は、以下のいずれかを満たしている方に限られます。
・大学卒業者またはそれと同等以上の学歴を有する方
・専門学校卒業者またはそれと同等以上の学歴を有する方
・実務経験5年以上を有する方
試験科目は、以下の6科目です。
・公害防止管理法規
・公害防止技術
・公害防止設備
・公害防止管理
・公害防止モニタリング
・公害防止対策
-2. 講習会を受講する-
講習会は、全国各地の公害防止協会や環境センターなどで開催されています。講習会の内容は、国家試験の内容とほぼ同じですが、より実践的な内容を学ぶことができます。また、講習会を受講すると、国家試験の受験資格が得られます。
講習会の受講料は、一般的に4万円~5万円程度です。
-3. 通信教育を受ける-
通信教育は、公害防止協会や環境センターなどの通信教育機関が実施しています。通信教育の内容は、講習会の内容とほぼ同じですが、自分のペースで学習することができます。
また、通信教育を受講すると、国家試験の受験資格が得られます。
通信教育の受講料は、一般的に20万円~30万円程度です。
-4. 実務経験を積む-
実務経験5年以上を積むと、国家試験の受験資格が得られます。
実務経験とは、公害防止に関する業務に従事した経験のことを指します。具体的には、以下のような業務が該当します。
・公害防止設備の設計・施工・保守管理
・公害防止対策の立案・実施・評価
・公害防止モニタリング
・公害防止に関する調査・研究
実務経験を積む方法は、主に3つあります。
・企業に就職する
・公務員になる
・コンサルタント会社に就職する
-5. 国家試験に合格する-
国家試験に合格すると、「公害防止管理者」の資格が取得できます。
国家試験の合格率は、近年では50%前後です。
-6. 登録申請を行う-
国家試験に合格したら、環境省に登録申請を行う必要があります。登録申請が受理されると、「公害防止管理者」の資格証が交付されます。
登録申請を行うには、以下の書類が必要です。
・公害防止管理者国家試験合格証
・履歴書
・実務経験証明書
・写真
登録申請の受付期間は、毎年4月1日から9月30日までです。